別に、「今春は白が流行る…!!!」みたいな本じゃありません。
モンスター・ペアレントについての本です。
まぁ、昨今良く言われていますが、自分のわがままを強固に押し通そうとする親のことですね。
この本の中で、文句を言われやすい業種として、
KITCUT(キットカット)という言葉紹介がされています。
K=航空会社
I=飲食店
T=教師
C=地方自治体
U=運送会社
T=テレビ局
だそうな。たしかに…。しかし、これに福祉業界を入れても良いのでは・・・とも思います。最近は、医療の分野でのモンスターペイシェントについても問題になってきていますがね。
この本は、モンスターペアレントの事例集のようなものです。対象の事例集であって、対応の事例集ではないので、もう少しこういった対応が効果的だという描写も欲しかったかも。ちょいちょいありますが。
愚痴本といったほうが良い側面が見受けられます。
しかし、彼らはどうしてモンスターとなってしまうのでしょうか。
他者との交流の中で、自分の意見はすべて通るものだと思ってのことなのでしょう。自分の意見は正しいと思っているのでしょうから、常識的に…などと言っても効果は無いだろう。他者を観察できないという状況なのだろうか。
“子どものため”と言いつつ、実は自分自身のために作用しているのですよ。子どものためということを、マクロ的に処理できない…少し前に言われていた叱れない親の成れの果てではないのかなぁ。まあそれだけじゃないのだろうけれど。
モンペ(しかしこの略は慣れないな;;)に対して、怒りの感情を向けるのではなく、なぜという視点を持つと、比較的に対応するときに余裕が生まれるのでは、と思います。怒りだとその時点で相互理解はできなくなってきますしね。
限界はありますけどね…人間だもの。
そういう余裕を持ちつつ、この事例集を読んで、自分ならどう対応するだろうかと読んでいくと良いのでしょうね。私は、いやーもうわからんってなりましたが。