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藤田(2001)はTATの解釈のための情報分析枠(FIA)とその手順を提案している。情報分析枠の基本的な考え方はTATを「問題解決課題」としてみなし、またTATの“分析”と“解釈”を分けた点にある。この情報分析枠によって、分析手順は明確化され、かつ分析から解釈へとつなげるための根拠となる情報の抽出が容易となると言える。

分析は以下のような手順で行われる。①すべてのカードの物語を読む。②分析項目を設定し、表のような情報分析枠を作る。③各カードの物語ごとに各分析項目をチェックし、分析枠に記入する。④内容検討を行い、分析項目ごとに、多くのカードの物語に共通する特徴を要約情報として抽出する。同時に、各分析項目から引き出された共通する特徴から外れているカードを抽出する。それらの情報を検討し要約情報として抽出する。⑤要約情報をもとに、そこから可能性のある仮説を立てる。また、藤田は分析項目についても提案している。

情報分析枠を使用して、プロコトルの情報をある視点から整理することにより、初学者でも被験者の人格を推論するための根拠となる要約情報を得ることができ、また要約情報から立てられる多くの仮説の示す方向は、被験者の中核となる性格特徴等を示していることが多い藤田は言う。 


この論文の内容をより簡単にまとめたのが、以下の論文である。
藤田宗和 2002 情報分析枠(FIA)による解釈 臨床心理学 2(5) pp.650-655 金剛出版
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