内容分析カテゴリーの整備を究極の目的として、従来の研究者カテゴリー変数について文献的な検討を加えた。各研究者は概して類似したカテゴリーを設定し顕著な差は無い。概念規定も最も不統一なものは欲求圧力に類する変数である。主人公、結末の設定が最も多いが実証的な成果は少ない。比較的概念規定も一定し、臨床的・実験的成果のみられるのは、主題と主人公(物語)の感情度であり、対人関係分析も重要視される。分析カテゴリーの設定種類およびその範囲は、投影仮説に依存し、現状では大きく2類型に分けられる。
主人公中心仮説と、これに反対する立場の心理的環境反映仮説の2主流があるといえる。
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