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川上ら(2005)は、シンデレラ物語の23類話を分析し、構成要素を類似性に基づき再編し、モチーフ要素と超モチーフ要素として定義し、シンデレラ昔話のモチーフネットワークモデルを作成した。

類話生成システムは登場人物の初期設定とモチーフネットワークモデル、一般・物語規則からなる知識系と登場人物や構成要素を選択・決定するワークモジュールからなる認知的モデルである。
類話生成システムが生成した10の物語について、分析を行った。分析は、物語群が互いに類話であること、物語群がシンデレラ物語の類話であること、物語の独自性についての三つの観点から行った。その結果、類話生成モデルが生成した10の物語はシンデレラ物語に共通して含まれるモチーフ要素を、オリジナルのシンデレラ類話と同程度に含んでいることから、シンデレラ物語の核となる構造を持った物語と考えることが出来る。

類話生成タスクは、シンデレラ物語の範疇から逸脱することなく、予定した筋を辿るようなシンデレラ類話を生成することが可能となった。


本研究で示したモチーフネットワークの手法では、各構造の手法と同じく文レベルの類似に基づく局所的類似性がモチーフ要素に定義され、同時にその前後に発生した構成要素と関連付けられている。また物語構造全体は構成要素配列で表現され、物語全体の類似性はは構成要素配列の類似性によって示されている。

本論文では物語要素の類似性を考察し、類似性のある物語要素をモチーフ要素とすることにより、複数の物語構造間の類似性を表現する手法を提案した。またモチーフネットワークモデルはモチーフ要素によって複数の物語の物語構造を統合的に表現し、類話群の全体的な類似性を表現することに成功した。モチーフネットワークモデルと構成要素の先手区を統制する昔話規則データベースを用いて、シンデレラ昔話の類話を生成した。人間の物語行為の一部である類話生成をシミュレートすることができた。
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