ニュータイプ(笑)
「この方法は、一たん無意識界からとり出した(投影された)諸々の内容物を、意識の糸で縫い合わせることを目論んでい」る
症例2>小学校5年生男子、チック。治療は、投薬と描画療法が適量用いられる。この患者の場合は、自発的にもってくる自由画と、治療場面で行われるMSSMとを中心に治療。チック症状が前景に出ているころの作品では、「サーカス」は中止になってしまうが、症状が背景に退いたころの作品になると、「眼鏡をかけたお父さん」に甘えている。イメージ次元で表現されたことが、必ずしもすぐに現実水準で成就されるとは限らないが、変化の過程は読み取れる。
「治療」次元では美的芸術性を追求するよりも、内的イメージを自由に表現できるように配慮されている。
PR