--------------------------産経WEBより--------
教職員殺傷 検察「無期懲役が相当」 控訴審結審 来月25日に判決
2007年9月13日(木)16:44
大阪府寝屋川市立中央小学校で平成17年2月、教職員3人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われ、1審・大阪地裁で懲役12年(求刑・無期懲役)の実刑判決を受けた卒業生の少年(19)=事件当時(17)=の控訴審公判が13日、大阪高裁(古川博裁判長)で開かれ、検察、弁護側が意見陳述し、結審した。判決は来月25日。
1審では、精神鑑定で広汎性発達障害と診断された少年の処遇が焦点となり、大阪地裁は昨年10月、障害が犯行に与えた影響を認めながらも「極めて悪質な事案で、保護処分の域を超えている」として刑事罰を選択、双方が控訴していた。
この日の公判で検察側は「結果の重大性や社会的影響などを考慮すれば無期懲役が相当」と主張。弁護側は「少年も更生の意欲が強く、少年法に基づき少年院送致の保護処分が相当」などと治療・更生の必要性を改めて主張した。
1審判決によると、少年は17年2月14日午後、中央小に侵入。廊下で応対した教諭の鴨崎満明さん=当時(52)=の背中を包丁で刺して殺害、職員室で女性教職員2人も刺し、重傷を負わせた。
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この事件のルポタージュ。先日、日記でも述べた『自閉症裁判』の著者が書く、自閉スペクトラム裁判についての第二弾。
以下、メモ抜粋。
■加害空想は普通の人はしないものなのだろうか
■刑事処分・保護処分・犯罪被害者の心情
厳罰化により、軽犯罪は減少するかもしれないが、重大犯罪に至っては罰を与えることが、更生を目指すことになるのか。
懲罰効果は期待できるのか。
社会にもう出てくることが無いのならまだしも、日本の刑法においては、死刑以外はほとんどの受刑者がいつかは刑務所から出てくる。社会に出るにあたり、更正と再犯防止を必要とする。
自己の内省による内面の向上ははかられるのか。
他人の介入・相互作用はそこには存在しない。
受刑により贖罪意識は醸成出来るか。
矯正と教育。
反省と更生は必ず同時に存在するものなのか。
刑務所での規則に則った生活というのは自閉スペクトラムには楽な生活。
了解可能な大人の動機(金と色)と少年犯罪の動機
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