4年生大学の1年生61名を対象にマガジンピクチャー法、集団個人法によるコラージュ制作を行わせ、グループエンカウンターでのコラージュ制作利用の特徴等について検討を行った。
コラージュ制作の前後と、シェアリング後にPOMSにより感情・気分の評価を行う。また、コラージュ制作後、シェアリング後に振り返りのための質問紙を行った。
エンカウンター全体を通しての気分変容では、緊張・不安の緩和、敵意の軽減、混乱状態が解消されることが明らかとなった。また、コラージュ自体にそのような効果があり、シェアリングはポジティブ気分の変容を維持させ定着させる役割を持つといえることがわかった。また、振り返りの結果、グループダイナミクスの影響によってコラージュの利用が気分変容に関して意味のある役割を果たすことが示唆された。また、コラージュは媒体としてグループの中で場(文化)をも提供してえいる可能性も示唆された。