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主人公の父は、水素自動車実用化のための画期的な開発を成功させた。
特許の帰属を巡って会社と争うことになり、退社してカリフォルニアに移住した家族。
会社側の敗訴が続く中、最高裁に持ち込まれた。そんな最中、父が殺された。ゲイプレイの痕跡を残す姿で。
主人公は父の死の真相を追う。長編謀略サスペンス。

クレイジーなカリフォルニアの描写が弾けるオレンジを彷彿させました。

会社の従業員の功績によって、莫大な利益が転がり込む可能性のある知的所有権が会社のものとなった場合、従業員の功績はどの程度評価されるべきか。
青色発光ダイオード事件が提起した問題です。

また、人質たてこもり事件への警察の対応。日本の警察の活動の制約などの提起も。


コレより下は、完全にネタバレなので、見たくない人はやめて欲しいのだけれど。

 

 






私は、この本を読んで問題意識を持ったのは以上のことよりも、少年犯罪についてでした。
事件を起こした彼は、傷つけた3人への償いをしていかなくてはいけないと思います。また、そのことについて、反省をしていかなくてはいけないことです。更生と反省の問題です。
動機が動機なので、彼には再犯の可能性は低いといわざるを得ないでしょう。
少年院に入ったことで、大麻に関する指導は受けるのでしょうか。
彼が大麻使用をやめるとは考えづらい。カリフォルニアでは医療用の大麻が販売されているらしいですし。

彼の勝ちというカタチでエンターテイメントの終焉を向かえましたが、それは犠牲の上に成り立つものであるということです。



あと、報道がどんな報道をするのかということが気になりました。
彼が少年ということで、少年犯罪が大好きなマスコミは飛びつくでしょう。
事件自体もかなりセンセーショナルですし、それより前から話題になっていた裁判の番外編みたいな事件ですから。

この裁判について日本の世論は、主人公の父に対して、よろしくない感情を抱いているみたいです。その息子が起こした事件についてどんなストーリーを描くのか。
悪役は父を殺した側か、それとも親子か。
石油組織に喧嘩を売ることはしないかな?
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