MSSM法の臨床的治療効果の指標をつくるための基礎的研究。
セラピストが描く誘発線とクライエントが投影するモチーフとの関連性を検討している。大学生・大学院生18名を対象にMSSM法を半構造化面接法で実施した。またセラピストによる尖った誘発線とぐるぐるした誘発線に絵を投影した反応時間をt検定で比較した。その結果、尖った誘発線に、モチーフを投影するまでの時間が有意に長いことがわかった。その理由としてインタビューにおいて「尖った描線をみると、窮屈さや緊張感を感じる」と述べた調査対象者が66.7%と多くみられ、反応時間の長さは「窮屈さ」や「緊張感」があるのではないかという考察がなされている。
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