89名3クラスの高校生にコラージュ体験授業を実施し、非体験群78名2クラスと比較検討した。両群とも授業の前後に、自己肯定度インベントリーと、日本版STAIを実施し、t検定、ウィイルソン符号付き順位和検定を行った。コラージュ体験授業を受けた生徒は、自己肯定度の得点が有意に高くなり、状態不安得点も有意に低くなった。これは幾重もの自己決定を伴う、自由な表現行程と、自己の作品を完成した達成感によると考えられる。
自己にしまい込んでいた精神的ストレスなどを、白紙の画用紙上という枠はあるものの、その枠内において、自由に表現できる機会を与えられたため、自分の中に背負っていた精神的な重荷を少し軽く出来た
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